西方院BLOG

西方院BLOG法楽の間 一、掃除

2013.09.05

お世話になった近在寺院の老僧が亡くなられた。

いつ寺を訪ねても掃除をされていたお姿があった。

 

亡くなられる直前に校了した師の随筆集の中に

「掃除と草引きに追われる日々である。

寺の小僧になってから六十年、

ただひたすら延々と続けた掃除人生といえる。」

という文章で始まる随筆がある。

修行時代に京都・法然院で目にされた

「一掃除 二勤行とや 落ち葉はく」の衝立の句が紹介され

「掃除人生」を振り返られている。

 

この12月で七回忌を迎える当山先々代も「掃除の人」であった。

小さい体をまるめ、黙々と草を引いておられた姿が今でも忘れられない。

 

二人のお師匠に少しでも近づけるように

これからも掃除を続けようと思う。

合掌